日 時 : | 2025年6月7日(土) – 6月28日(土) 10:00 – 17:00 *日曜休廊 |
場 所 : | 多摩美術大学 彫刻棟ギャラリー |
入場料 : | 無料 |
イベント: | アーティストトーク 6/7(土) 17:00 – 彫刻棟ギャラリー |
トークイベント 6/20(金) 14:00 – レクチャーホールB ゲスト:筧菜奈子 | |
ワークショップ「刺繍BAR / 織物BAR」 6/14(土)・6/28(土) 11:00 – 17:00 | |
問合せ : | choukoku@tamabi.ac.jp |
U R L : | https://sculpture.tamabi.ac.jp/exhibitions/9YV_fc9Y |
多摩美術大学影刻学科では一年に一度、駆刻領域の可能性を追求し現代アートシーンで活躍する卒業生を招き、本学科ギャラリーでの展覧会を実施しています。第12回目となる今回は、2001年に本学科を卒業した久村卓の個展を開催いたします。
久村さんは多摩センターに住んで7年目になるそうです。多摩センターといえばザ・ニュータウン。人工的な街並みはアートのインスピレーションには程遠いように思えます。しかし久村さんはそこでいろいろなことを始めています。まるでニュータウンそのものを「キャンバス」や「台座」として面白がっているようです。久村さんは「彫刻はうまく作ることができなかった」と言います。たしかに、作品の動機をすべて自己の内面に求め、作品と自分を一直線に結んでしまうとなかなかうまくいかない。そこで「第三者」として別の点を打ち、多角形のような関係を作ることで途端に作品が立ち上がるときがあります。久村さんにとって、それはファッションブランドのロゴだったり学校の廃材だったり。それらを前にして、それらの力を借りながら、合気道のごとくに力の向きだけを変えて遥か彼方へ放り投げる。久村さんがやっているのはそんな離れ業です(それはデュシャンから続く現代アートの正統な作法でもあるわけですが)。しかし特筆すべきは、その鮮やかでオシャレな手つきと、万人に開かれた姿勢でしょう。久村さんのベンチに腰掛けるおじいさんおばあさんのなんと絵になることか。ニュータウンをはじめ、様々な場所で住民を巻き込んできた久村作品、その柔らかなマジックに巻き込まれてみたいと思います。
彫刻学科長 高嶺格
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アーティストトーク【つく
られない彫刻】 日時:6/7(土) 17:00- 彫刻棟ギャラリー
トークイベント【やさしい現代アート】 日時:6/20(金) 14:00- レクチャーホールB
ゲスト:筧菜奈子(東海大学教養学部芸術学科准教授)専門は現代美術・装飾史。研究の他、イラストや彫金制作なども行う。主な著書に『めくるめく現代アート』(フィルムアート社)、『ジャクソン・ポロック研究」(月曜社)、「いとをかしき20世紀美術』(亜紀書房)。
ワークショップ【刺繍BAR / 織物BAR】 日時:6/14(土)・28(土) 11:00-17:00 彫刻棟ギャラリー
会場に設置されたBARカウンターに座って、好きなお酒をオーダーして楽しむように、刺繍や織物をお楽しみいただけます。刺繍糸・リサイクルヤーンは1746年創業フランスの手芸糸メーカー「DMC」の協賛品です。